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島人さんへ
- 2007/02/20(火) 22:47:30
●第一組曲関係ないですが…
中村先生、いつも勉強になる文章をありがとうございます。再開を心から喜んで、毎日ポチっとしています。
ところで、私も吹奏楽に携わっていますが、最近よく「音のブレンドがイマイチ」と言われます。「音のブレンド」って、何かぼんやりとイメージは湧くのですが、いざ定義するとなるとどう言えばよいのでしょうか?また、どうすれば音はブレンドするのでしょうか?
今度ネタがない時にでも取り上げていただけないでしょうか?
2月11日 島人
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返信が遅くなりましたがお答えさせて頂きます。
「ブレンド」と言う言葉は合奏指導やコンクールの講評の中でよく聞かれる言葉です。
吹奏楽やオーケストラでは音色の異なるたくさんの楽器が集まって一つの音や音楽を奏でます。音を出すシステムも演奏法も様々です。
それら異なるものが一つの音色や響きにまとまるにはどうすれば良いのでしょうか。
『異質なものを同質なものへ』
音に限らず異質なものは混ざり難いけれど同質なものは混ざり易いものです。
音を様々な項目に分けて捉え、それぞれで異質なものを同質なものに変えて(整えて)行くことがブレンドへの近道かもしれません(もちろん異質なものが混在する面白さは否定しませんが・・・)。
ここではどれが一番大切と言う訳ではありませんが、私が音を整える時に大切にしていることとその順番を述べてみます。
1、音程を揃える。
音程が合うとかなりの割合で音がまとまります。
音程を合わせる過程で以下のことも大切な要素として見えてくることでしょう。
2、音色を揃える。
異なる楽器の音色を揃える前にまずは同じ楽器(パート)で音色を揃えましょう。
パート内で目指すべき音色のイメージ、方向性を話し合ってみましょう。
パートの講師の先生の音色やパートで一番良い音をしている人を基準にすると分かり易いかもしれません。
そこから全体への音色の統一を計ります。
楽器を同一のメーカーで揃えるのも音色を揃えるためのアイデアの一つでしょう。
3、音量を揃える。
大きな音と小さな音は混ざりません。
クラス写真などの記念撮影を思い出して音の背丈を揃えてみましょう。
4、音のスピードを揃える。
音=息とも言えます。息のスピードを揃えると音の速さも揃います。
30人31脚をイメージしてみましょう。誰か一人が早く走るより皆が同じスピードで走る方が良い結果が出ることが分かる筈です。
5、音の明るさ(響き)を揃える。
明るい音と暗い音はブレンドしません。
暗い音は一見混ざっているように感じますが、実は沈んでいしまっていることが多いです。明るい音色はやはり魅力的です。
6、音質を揃える。
例えば普段我々が身につける衣類の素材についてイメージしてみてください。
綿、麻、シルク、ポリエステルなど様々あります。
同じTシャツでも綿とアクリルでは随分手触りや風合いが違いますね。
もしもアルミで出来たTシャツがあったらどうでしょう?硬くて着れませんね(笑)。
音質とはそう言うものです。
硬い音と柔らかい音では当然柔らかい音の方が馴染み易い(混ざり易い)です。
7、発音を揃える。
本当はもっと早い順番で大切なことなのですが、一番難しい部分でもあります。
管楽器はやはり発音が難しい。トラブルの殆どがここにあると言っても過言ではありません。
また、金管と木管では発音のシステムが違うので同じ「感じ」を出すのは難しいものです。
発音を揃えないと音型は揃いません。音型が揃わなければ音程も揃いません。
発音は最後まで苦戦する項目です。
【まとめ】
ここに揚げた項目の一つ一つが揃ってくると自ずと音は一つになって来る筈です。
ただし、物理的に音を捉えるだけでなく、最後には気持ちを一つにして行くことが大切です。合わせようと言う気持ちがなければ何をやっても一つになることはありませんからね。
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この記事に対するコメント
こんにちわ。
異質なものを同質なものへ
異質なものが混在する面白さ
クラス写真の記念撮影
30人31脚…そしてアルミのTシャツ
音楽の事はよくわかりませんが、わかったような気がします。なんだかオモシロイ!
つづいて お願いします。
ひなこさんへ
@部屋流例え話、気に入ってもらえたようですね。
美術でも料理でもスポーツでも、自分の感覚を言葉に変換するすることでイメージがより具体化するのではないかと思います。
人間が表現するものはそれに似たものが必ず身の回りにある筈です。
この音の感覚は子供の時に虫取りに行った時の森のひんやりした空気に似ている!とか、この演奏からは同窓会で旧友と再開した時の懐かしい感覚を感じるなど、音楽を聴いた時の感覚と実際の出来事は結びついていることは多い。
日々の出来事に感動出来る人は音楽にも感動出来る人。そんな自分でいつまでもいたいと思います。
ありがとうございました
中村先生
お礼が大変遅くなって申し訳ありません。
非常にすっきり理解できました(「理解できる」のと「できる」のとは違いますが…)
これからメンバー全員でこの内容を共有し、反復していきたいと思います。
本当にありがとうございました。