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返信
- 2008/02/29(金) 03:18:47
つるみ
【質問です】
いつもブログを楽しみに拝見している吹奏楽部顧問のつるみと申します。
中学校の教員をしています。
音楽の教員ではないですが、学生のころの吹奏楽経験をもとに指導しています。
うちは20人程で部員が少なく、技術的にもまだまだで悩みは尽きませんが、頑張っている生徒の思いに応えるべく奮闘しているところです。
以前の「音のブレンド」の解説がとてもわかりやすくて、中村先生にお悩み相談してみたいなぁと思っていたので、今日は思い切って質問したいと思います!
●質問1
管楽器を演奏するときには「お腹の支え」が必要だと思うのですが、生徒に意識させるために効果的な練習はないでしょうか。
うちのバンドでは、今基礎合奏を中心に合奏をすすめていますが、ロングトーンの音圧が、アタックの後だんだんと弱まってしまうため、音が寄っていかずに困っています。お腹の支えの他にも問題点があるのでしょうか。
●質問2
新しい曲の練習を始めるとき、指揮者として楽曲の分析をすると思うのですが、そのときの着眼点や手順を、中村先生はどのようにされているのか教えてください。
またはじめに生徒にどのように伝えていらっしゃるのかも教えてください。
そろそろ課題曲の分析をしてみようと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つるみ様
1月の返信を今頃! 忙しさにかまけての遅い返信をお許しください。
部員が20名と少ないとのこと。
仲間はたくさん居た方が楽しいし、選曲等の範囲も広がるので、人数を増やす努力は必要だと思いますが、少人数を逆手に取って密度の濃い活動を目指すと言うのも良いことだと思います。
大編成のバンドでもアンサンブルコンテストの時期などは少ないメンバーで練習に取り組む訳ですが、これがなかなか面白い!
変な言い方ですが、人数が少なくなると一人一人の価値が上がります。そして他人に寄り掛る割合がぐっと減る。
教える側も一人一人に掛ける時間が多くなります。生徒が成長するチャンスですね。
これこそが吹奏楽指導の醍醐味のように思います。
●返信1
「お腹の支えについて」
スクールバンドの場合は、お腹の支えを意識させる為に、腹筋やエアーバックを取り入れている学校が多いようです。トイレットペーパーの芯のような筒状のものをくわえて、喉を開けたり支えを意識させる練習もあります。
私の場合はまず音の形「音型」について理解してもらいます。ようかん型(長方形)の音型を基本とし、アタック(出だし)コア(伸ばし)リリース(処理)で形が崩れないようにアドバイスして行きます。
平行して、音色、響き、音量、音の厚みや太さ、音のスピード、息のスピード、など細部にわたって「イメージ」を伝えて行きます。
生徒たちは一つ一つの要求をクリアして行く過程で、息をどう吸わなければならないか、どう吐かなければならないか、どこで支えなくてはならないかなどを学習して行く訳です。
「まずお腹!」とは登り口が違います。
中学生の場合はこの「まずお腹!」の方が分かり易いし、効果があるようです。
ただし、目的地のイメージを間違うと、とんでもないところへ到達してしまうことがあります。良いイメージは常に持っていたいと思います。
息の圧力が下がり音が減衰するような場合は、クレッシェンド・ディミニュエンドの練習が効果的です。息が少なくなった時に音のおしまいで「音をひっぱる」感覚を身につけると音を「キープ」出来るようです。
●返信2
「楽曲分析と練習の組み立て」
いきなり速いテンポや曲想中心の練習は避けましょう。
ゆっくりから音を丁寧に並べる練習の中で、各自の役割(旋律なのか伴奏なのか、外声なのか内声なのか、和声はどうなっているのか等)を「確認」します。
それらの役割を指示するのは指揮者の役割ですので、楽譜をしっかり読み込む必要がありますね。
僕の場合はコンクールの曲だと一声部ずつ全てのパートを頭に入れるようにしています(スクールバンドの場合は沢山の練習時間があるのでそれが可能です)。
どの生徒がどこの何の音を吹いているのかなど細部まで理解して行きます。
そうすることで隅々まで音が聴こえてくると言う訳です。
難しいようで意外と出来るものですよ。是非トライして見て下さい(笑)!
その時に役に立つのが蛍光ペンによるスコアの色分け。
決まりはありません。自分で分かり易いように役割事に色分けして行きます。
例えばこんな感じです。
↓
もちろんパッと見てパッと和声やフレーズなどが分かる人に色分けは必要ありませんが、そうでない人は独自の読み込み方を身につけることが必要ではないでしょうか。
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この記事に対するコメント
感激です!
中村先生、返信ありがとうございました!本当に感激です。お忙しいにもかかわらず、丁寧かつ熱心な返信に先生のお人柄の温かさを感じました。
クレッシェンドとディミヌュエンドの練習、効果ありそうです。何度も読み返しました!明日から早速、実践してみます。ところでエアーバッグの練習とはどのようなものでしょうか。また、お時間に余裕があるときで構いませんので教えていただけるとうれしいです。
少人数バンドは人数の少なさ故、正直苦労は多いです。が、先生が言われるように一人ひとりとじっくり向き合えるという点では、以前顧問をしていたそこそこ人数のいるバンドと比べ物にならないと感じています。今となってはあの時はどうやってたのだろうと不思議に思うこともあります(汗)。とはいえ、たくさんの仲間がほしいです。新入部員獲得に子どもたちと作戦を練っているところです。
うちのバンドの当面の目標は、一人ひとりの音色を大切にしながら透明感と安定感のあるいい響きを作っていくことです。先生からいただいたアドバイスを参考に頑張ってみたいと思います。
これからも毎日ブログを楽しみにしています。お体にお気をつけてくださいね。長々とすみませんでした。
つるみ様
返信が遅くなってしまい失礼しました。
昨夜は風邪で頭がボ〜っとなっていたので、質問の趣旨に添っているかいささか不安ですが。
エアーバックとはビニール製の楕円形の袋状のもので、約6リットルの空気が入ります。これを使うと酸素過多にならずにブレスの練習が出来ます。
中学生には少々高価(6000円くらい)です。
最近は水泳の選手が呼吸を鍛える器具もあります。
http://www.rakuten.co.jp/gpt/519147/763946/
管楽器奏者でも使っている方が増えているようです。
>うちのバンドの当面の目標は、一人ひとりの音色を大切にしながら透明感と安定感のあるいい響きを作っていくことです。
大賛成です!!
また何か有りましたら遠慮なくどうぞ!!
なるほど♪
ご説明、ありがとうございます!エアーバッグとはそういう道具だったんですね。いろいろな道具があるものですね〜。何はともあれブレスが大切、ということですね。勉強になりました!
先生、風邪を早く治されてくださいね。お忙しいとは思いますが、休養もとられてください。そして禁酒にも励んでください…!
これからもブログを楽しみにしています。