New 睦郎's Room

 中村睦郎の吹奏楽奮戦記
2008/06«2008/07 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 »2008/08
     
つるみ
【質問です】
いつもブログを楽しみに拝見している吹奏楽部顧問のつるみと申します。
中学校の教員をしています。
音楽の教員ではないですが、学生のころの吹奏楽経験をもとに指導しています。
うちは20人程で部員が少なく、技術的にもまだまだで悩みは尽きませんが、頑張っている生徒の思いに応えるべく奮闘しているところです。
以前の「音のブレンド」の解説がとてもわかりやすくて、中村先生にお悩み相談してみたいなぁと思っていたので、今日は思い切って質問したいと思います!

●質問1
管楽器を演奏するときには「お腹の支え」が必要だと思うのですが、生徒に意識させるために効果的な練習はないでしょうか。
うちのバンドでは、今基礎合奏を中心に合奏をすすめていますが、ロングトーンの音圧が、アタックの後だんだんと弱まってしまうため、音が寄っていかずに困っています。お腹の支えの他にも問題点があるのでしょうか。

●質問2
新しい曲の練習を始めるとき、指揮者として楽曲の分析をすると思うのですが、そのときの着眼点や手順を、中村先生はどのようにされているのか教えてください。
またはじめに生徒にどのように伝えていらっしゃるのかも教えてください。
そろそろ課題曲の分析をしてみようと思っています。

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つるみ様

1月の返信を今頃! 忙しさにかまけての遅い返信をお許しください。

部員が20名と少ないとのこと。
仲間はたくさん居た方が楽しいし、選曲等の範囲も広がるので、人数を増やす努力は必要だと思いますが、少人数を逆手に取って密度の濃い活動を目指すと言うのも良いことだと思います。
大編成のバンドでもアンサンブルコンテストの時期などは少ないメンバーで練習に取り組む訳ですが、これがなかなか面白い!
変な言い方ですが、人数が少なくなると一人一人の価値が上がります。そして他人に寄り掛る割合がぐっと減る。
教える側も一人一人に掛ける時間が多くなります。生徒が成長するチャンスですね。
これこそが吹奏楽指導の醍醐味のように思います。

●返信1
「お腹の支えについて」
スクールバンドの場合は、お腹の支えを意識させる為に、腹筋やエアーバックを取り入れている学校が多いようです。トイレットペーパーの芯のような筒状のものをくわえて、喉を開けたり支えを意識させる練習もあります。

私の場合はまず音の形「音型」について理解してもらいます。ようかん型(長方形)の音型を基本とし、アタック(出だし)コア(伸ばし)リリース(処理)で形が崩れないようにアドバイスして行きます。
平行して、音色、響き、音量、音の厚みや太さ、音のスピード、息のスピード、など細部にわたって「イメージ」を伝えて行きます。
生徒たちは一つ一つの要求をクリアして行く過程で、息をどう吸わなければならないか、どう吐かなければならないか、どこで支えなくてはならないかなどを学習して行く訳です。
「まずお腹!」とは登り口が違います。
中学生の場合はこの「まずお腹!」の方が分かり易いし、効果があるようです。
ただし、目的地のイメージを間違うと、とんでもないところへ到達してしまうことがあります。良いイメージは常に持っていたいと思います。

息の圧力が下がり音が減衰するような場合は、クレッシェンド・ディミニュエンドの練習が効果的です。息が少なくなった時に音のおしまいで「音をひっぱる」感覚を身につけると音を「キープ」出来るようです。

●返信2
「楽曲分析と練習の組み立て」
いきなり速いテンポや曲想中心の練習は避けましょう。
ゆっくりから音を丁寧に並べる練習の中で、各自の役割(旋律なのか伴奏なのか、外声なのか内声なのか、和声はどうなっているのか等)を「確認」します。
それらの役割を指示するのは指揮者の役割ですので、楽譜をしっかり読み込む必要がありますね。
僕の場合はコンクールの曲だと一声部ずつ全てのパートを頭に入れるようにしています(スクールバンドの場合は沢山の練習時間があるのでそれが可能です)。
どの生徒がどこの何の音を吹いているのかなど細部まで理解して行きます。
そうすることで隅々まで音が聴こえてくると言う訳です。
難しいようで意外と出来るものですよ。是非トライして見て下さい(笑)!

その時に役に立つのが蛍光ペンによるスコアの色分け。
決まりはありません。自分で分かり易いように役割事に色分けして行きます。
例えばこんな感じです。
20080229041100.jpg

     ↓
20080229043608.jpg

もちろんパッと見てパッと和声やフレーズなどが分かる人に色分けは必要ありませんが、そうでない人は独自の読み込み方を身につけることが必要ではないでしょうか。

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【運命の分かれ道?!】
どこの部活でもこの時期は新入生の勧誘と楽器決めでてんやわんやではなかろうか。
高校生なら楽器経験者もいるだろうが、殆どの中学一年生は初心者である。
新入生の楽器決めはこちらは毎年のことだが、もしかしたらその子の一生を左右するかも知れないと思うと、そうそう簡単には決められない。
僕の場合は中学生の時に友人3人と吹奏楽部に見学に行ったら、顧問の先生にその場で希望楽器を聞かれ、3人揃って「トランペット!!」と答えたのだが、僕のみ「キミ、ユーフォね!」と言われ楽器が決定。以来ユーフォニアムと27年のお付き合いとなっている。
あの時顧問の先生が「キミ、トランペットね!」と言っていたら今の僕はどうなっていただろうか・・・?
人生が大きく変わっていたことは間違いないね。

【楽器の決め方】
@部屋の場合は仮入部時はなるべくまんべんなく楽器に触らせ、一応希望を取る。
キラキラしていてカッコいいサックスや目立つ打楽器やトランペットは人気が高い。
当然希望はそれらの楽器に集中することになるが、野球がピッチャーばかりでは成り立たないように、ブラスでも縁の下の力持ち的存在の低音パートなどが居なければ始まらない。
そこら辺を理解してもらいつつ、全体の人数のバランスや次年度のことを加味しながら、試奏してもらう。
まあ一言に楽器と言っても様々。
言い方は悪いかも知れないが、木管楽器ならばテナーサックス、金管楽器ならばユーフォニアムと言った楽器は比較的はじめから音が出易い楽器(同じサックスでもアルトサックスの方が音が出ない子の割合が多い)。
マウスピース(唄口)をくわえる楽器(主に木管)が良い子もいれば、唇に当てる楽器(主に金管)の方が良い子もいる。
同じ金管でも大きいマウスピース(ユーフォニアム、トロンボーン、チューバ)が良い子と、小さいマウスピース(トランペット、ホルン)が良い子にも分かれるのだ。
また歯並びや唇、アゴの形などでも楽器の向き不向きがある。
それら様々なことをチェックして、その子が3年後にピカピカに輝いて卒業出来るように必死で吟味するのだ。
中には希望の楽器以外だったら辞めます!くらいの勢いの生徒も居たりするが、変わってしばらくしたら大抵はその楽器が大好きになる(なるようにしっかり育てる!)。
嫌だと言って泣いていた子が音大に行くと言う例もあるくらい。そう言うときは「誰のお陰でその楽器になったと思ってんの?」と恩を着せる(笑)。
嬉しいのは特に何も教えていないのにスッと楽器を吹くフォームが作れる子に出会った時。
スッと構えてパッと音が出た瞬間はたまらない!即決だ!!
くわえるのも当てるのも駄目な場合は打楽器(ゴメンね)。一先ず音は出る(笑)。
何気なく決まっているように思うかも知れないが、実はこんな苦労があると言うお話でした。

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●教えてくださいm(__)m
同じユーフォ(ウィルソンGP)を使っている高校2年生です。
聞きたい事なんですが、ピッチの事なんです!!
どうしてもFのピッチが口でさげても高いのです…‥
4番ピストンを押すとある程度ピッチは、ましになるのですが音色が変になるんですよ…‥
何か良い方法ありますか??
あと、F#(2,3)の音のあたりが悪くピストンを(2,4)でF#を吹いたりしてます、やはり4番を使うと音色が変なんですよ…‥
何か良い方法ありませんか??
もしくは、F#の音をあてる練習方法などがあれば教えてくださいm(__)m

2月15日 関西のユーフォ吹き(*゜∀゜)

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関西のユーフォ吹きさんの質問は、ウイルソンユーザーなら誰もが悩む問題です。
真ん中のF音の音程が極端に高い、真ん中のA、As音が低いのはウイルソンならばシルバーでもインナーゴールドでもゴールドプレートでも共通の楽器の「クセ」です。

基本的には口で上げ下げするしかないのですが、ミドルFは下げるのに限界があります。
変え指としてはやはり4番しかないでしょう(細かい動きなどは開放の指を使い、ハーモニーなど音程にシビアな部分では4番でしのぐのが良いと思います)。
これで音程は下がりますが、おっしゃる通り音色や発音が変わってしまいます。
これは管の長さが長くなるからで、ある程度仕方のないことですね。
リップスラーやインターバルの練習をたくさんして周りの音色と馴染ませるしかありません。
始めにスラー系の練習で音色を均一にして、次に発音(タッチ)がなるべくF管の感じにならないようタンギングの練習を粘り強くしてみてください。

申し訳ない言い方ですが、ウイルソンのミドルFはある程度捨てるしかありません(涙)。
例えばホルスト作曲吹奏楽の為の第一組曲の冒頭の主題を演奏するとき、変え指を使うと音程は良くなりますが音色にムラが出るのとレガート感に支障が出て来ます。
私の場合はここでは変え指は使わずギリギリのところで口で音程を調整します。
ただでさえリップスラーで音を繋げなくてはならないところに音程を上げ下げする作業が加わるので非常に難しいフレーズになります。
ヤマハやベッソンではこのフレーズはもう少し楽だと思いますが・・・。

その他の対処方法
A、ビブラートをかける。
長い音にビブラートをかけることで音程の悪さが緩和されます。
B、トリガーをつける。
主管にトリガーをつけることで音程を補正します(費用は約15万円。あまりお勧めしません)。

結論としては、ケースバイケース、音程を取るか音色を取るかどちらが良いかはその時々で判断してください。

20070222121315.jpg
↑このお方も音程悪いですよ〜。

続いてFis音についてですが、まずウイルソンは3番スライドの音程が高めに設定されています。ですからスライドを2〜3センチほど抜くのが良いと思います(4番スライドも同様)。
4番管を使う時にも述べましたが、管楽器は管が長くなればなる程抵抗が増して吹奏感や音色、響きが悪くなります。
リップスラーやインターバルで音色を均一にする練習をしましょう。

【インターバルの練習】
音色や響きの良い音(真ん中のBやF音)を基準にし、スラーで半音ずつ音域を拡げて行きます。
音の長さは全音符です。
《例》
B-A、B-As、B-G、B-Ges、B-F〜B-B

インターバル3つのポイント
A、基準の音と下がった音の音色や響き音量を同じにする。
B、2つの音が切れないように滑らかに繋げる。(息の繋がりに注意する)。
C、下がった音の音程を正確に掴む。

また、ウイルソンに限らずどのメーカーの楽器でも、同じ品番の楽器であっても「個体差」があります。
稀に特定の音の抜けが極端に悪かったりツボが掴みづらかったりする楽器があります。
他の人(出来れば専門の先生)に吹いてもらっても良い音がしない場合は楽器本体に問題があるのかもしれません。
私が楽器の選定をする時は、音色、音抜け、響き、音域による均一性等々の他に、ピンポイントで4番を使った下のC音とH音、2・3番の運指のFis、Cis音は必ずチェックします。
ここにムラがあると後々困りますからね。

最後に、Fis音の変え指については私は使用しない方が良いと思います。

音程に関しては気にしはじめると限りなく気になるものです(ド壷にハマらないように!)。
もちろんまったく気にしなくて良い訳ではありませんが、気にし過ぎて神経質になったり、吹きにくくなるようなら、音程は捨てて他のことを良くする方が結果的にはうまく行くのではないでしょうか。

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● 初めまして
初めまして。石川県に住んでいて、ユーフォを吹いているサカタといいます。ちなみに中学2年です。
ユーフォについて相談があります。
私は、ここ2,3ヶ月程ユーフォの練習をしていませんでした。(アンコンは別の楽器で出ていたので・・・。)
そしてアンコンも終わり、3月の末にあるコンサートに出演するのでそれに向けてユーフォの練習を再開しました。
ですが、やはり3ヶ月も吹いていなかったので音を出す事がやっと。と言う状態です。
他の部員は先に練習を始めているので、かなり差があります。
今の練習曲(3曲程)は、高音も多いです。このままでは曲の練習も出来ません。
まず、私は何からどういう風に練習すればよいのか、教えて下さい。
毎日の練習の積み重ねが大事なのだと思いますが、本番まで時間が少ないのでなるべく早く皆との差を縮めたいです。
よろしくお願いします!
長文失礼しました。

2月17日サカタ

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アンサンブルでは違う楽器をやっていたそうですね。
私が教えている小平の中学校と同じ感じです。
小平の生徒も管楽器と打楽器の両立で苦戦しています。

金管楽器で三ヶ月のブランクはかなり大変でしょう。
気持ちはあっても筋肉がついてこない感じだと思います。
こう言う時に焦って無理をすると変なクセや力みにつながるので、焦らず自分の筋肉と相談しながら進めるのが良いと思います。一度に連続して練習しないで、朝、昼、放課後と休みをはさみながら口を戻しましょう。

私の場合は調子の悪い時や練習時間の少ない時にはマウスピースによるバズィングの時間を多めに取るようにしています。
これなら楽器が吹けない夜の時間でも練習出来ます。高い音や大きな音は避け、自分のペースでマウスピースを唇に馴染ませて行きます。もちろん曲は練習しません。

実際の楽器での練習でも自分の吹きやすい「音域」「音量」「音の長さ」を基準にし無理をしないこと。曲よりも基礎の時間の割合を増やします。
練習メニューは一般的にはリップスラーや音階、インターバルなどが効果的ですが、自分の吹きやすさと相談しながらメニューの種類や量を増やして行きましょう。

そうは言っても曲は配られるし合奏はある。
そんな時私は生徒に別メニューを認めています。全体が合奏している時でも始めの一時間くらいは基礎を練習してもらい合奏には途中で加わってもらいます。
曲の練習でも高い音は極力本人のペースに任せ無理はさせません。
そうしてマイペース調整をしているうちに自然と全体のペースに追い付いて来るものです。最近では生徒の方から調子の悪いときや個人練習の時間が足りないときは申告してくれます。

質問の答えになっているか分かりませんが、三ヶ月のブランクを短期間で戻すのは我々でも難しいと言うことを理解して、焦らずマイペースで頑張ってください。  
DSC00801.jpg
マイ楽器なのだ
←金管楽器はデリケートです
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●第一組曲関係ないですが…
中村先生、いつも勉強になる文章をありがとうございます。再開を心から喜んで、毎日ポチっとしています。
ところで、私も吹奏楽に携わっていますが、最近よく「音のブレンドがイマイチ」と言われます。「音のブレンド」って、何かぼんやりとイメージは湧くのですが、いざ定義するとなるとどう言えばよいのでしょうか?また、どうすれば音はブレンドするのでしょうか?
今度ネタがない時にでも取り上げていただけないでしょうか?

2月11日 島人

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返信が遅くなりましたがお答えさせて頂きます。

「ブレンド」と言う言葉は合奏指導やコンクールの講評の中でよく聞かれる言葉です。
吹奏楽やオーケストラでは音色の異なるたくさんの楽器が集まって一つの音や音楽を奏でます。音を出すシステムも演奏法も様々です。
それら異なるものが一つの音色や響きにまとまるにはどうすれば良いのでしょうか。


『異質なものを同質なものへ』

音に限らず異質なものは混ざり難いけれど同質なものは混ざり易いものです。
音を様々な項目に分けて捉え、それぞれで異質なものを同質なものに変えて(整えて)行くことがブレンドへの近道かもしれません(もちろん異質なものが混在する面白さは否定しませんが・・・)。
ここではどれが一番大切と言う訳ではありませんが、私が音を整える時に大切にしていることとその順番を述べてみます。

1、音程を揃える。
音程が合うとかなりの割合で音がまとまります。
音程を合わせる過程で以下のことも大切な要素として見えてくることでしょう。

2、音色を揃える。
異なる楽器の音色を揃える前にまずは同じ楽器(パート)で音色を揃えましょう。
パート内で目指すべき音色のイメージ、方向性を話し合ってみましょう。
パートの講師の先生の音色やパートで一番良い音をしている人を基準にすると分かり易いかもしれません。
そこから全体への音色の統一を計ります。
楽器を同一のメーカーで揃えるのも音色を揃えるためのアイデアの一つでしょう。

3、音量を揃える。
大きな音と小さな音は混ざりません。
クラス写真などの記念撮影を思い出して音の背丈を揃えてみましょう。

4、音のスピードを揃える。
音=息とも言えます。息のスピードを揃えると音の速さも揃います。
30人31脚をイメージしてみましょう。誰か一人が早く走るより皆が同じスピードで走る方が良い結果が出ることが分かる筈です。

5、音の明るさ(響き)を揃える。
明るい音と暗い音はブレンドしません。
暗い音は一見混ざっているように感じますが、実は沈んでいしまっていることが多いです。明るい音色はやはり魅力的です。

6、音質を揃える。
例えば普段我々が身につける衣類の素材についてイメージしてみてください。
綿、麻、シルク、ポリエステルなど様々あります。
同じTシャツでも綿とアクリルでは随分手触りや風合いが違いますね。
もしもアルミで出来たTシャツがあったらどうでしょう?硬くて着れませんね(笑)。
音質とはそう言うものです。
硬い音と柔らかい音では当然柔らかい音の方が馴染み易い(混ざり易い)です。

7、発音を揃える。
本当はもっと早い順番で大切なことなのですが、一番難しい部分でもあります。
管楽器はやはり発音が難しい。トラブルの殆どがここにあると言っても過言ではありません。
また、金管と木管では発音のシステムが違うので同じ「感じ」を出すのは難しいものです。
発音を揃えないと音型は揃いません。音型が揃わなければ音程も揃いません。
発音は最後まで苦戦する項目です。

【まとめ】
ここに揚げた項目の一つ一つが揃ってくると自ずと音は一つになって来る筈です。
ただし、物理的に音を捉えるだけでなく、最後には気持ちを一つにして行くことが大切です。合わせようと言う気持ちがなければ何をやっても一つになることはありませんからね。

seitouha_title01.gif
↑新潟産ブレンド米なのだ

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*ユーフォ吹き*
いつも楽しく拝見させていただいています。
私は高校でユーフォを吹いています。定期演奏会でミュートをつかうことになったのですが、先生から音がちっているといわれます。音量を出そうとかなり吹いているんですが、それがいけないのでしょうか。
ミュート装着時の注意点などがあれば教えてください。


ユーフォニアムのミュートと言ってもあまりピンとこない人も多いと思うが、デニスウィック、ピーターゲイン、ユーポン、ヤマハ(サイレントブラス)などのメーカーがある。
この中ではデニスウイックの物がトロンボーンのストレートミュート的で音色がクリア、比較的音量も出る。
他の物はやや柔らかめなのでメロディアスな旋律を吹くのには良いかも知れない。
場面にもよるが、吹奏楽の中で使用する場合はデニスウィックがお勧めか。

「音がちっている」とのことだが、まずはメーカーを確認して欲しい(デニスウィック以外は基本的に大音量には不向き)。
次にミュート下部(ベルに入れた状態での下部)の楽器に接するコルク部分の噛み具合を確認して欲しい。この噛み合わせが悪いと楽器が良い状態で鳴ってくれないので注意したい。場合によっては削ったりの調整が必要。

そもそもミュートの目的は音量を出す事では無くその音色にある。
特にユーフォニアムのミュートは質・種類ともにまだまだ成熟していない。
金管的な役割での使い方の場合はトロンボーンやトランペットを中心にし、ユーフォニアムはサポート的な立場に回るのが良い結果に結び付くかも。
元々のミュートの許容を理解し、最適な息の量と音量で演奏したい。


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●つぁ

はじめまして。 初めてカキコさせていただきます。
私は、吹奏楽部でユーフォをやっています。
この頃は曲で、色々と高音が出てくるようになりました。
それで、上のF(B譜五線より上のF)以上は何とか出て、上のAまではなんとかかすれても出るようになったのですが、その上のBの音が曲中に出てきて、なかなか出ないのです。(マーチ系の曲です)  それでお聞きしたいのですが、なにか、高音をきれいに出すコツなどありましたら、少しでも教えていただけますでしょうか。
乱文すみませんでした。

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【高音域の攻略作戦】←文章が長いので覚悟して読んでくれよ。

高音域はどんな奏者も中音域に比べていろいろとリスクが高いので難しい音域だと言える。

超簡単にポイントを述べると

1、アンブシュア
2、ブレスと支え
3、気持ち

まずは1について。
高音域のアンブシュアは中音域のそれの延長にあると捉えよう。
だからまずは中音域のアンブシュアが自然で無理が無いものにしたい。
そこから音域が上がって行っても極力大きく変化させないようにすることが大切。
具体的には唇の両端を引かないこと、顎のラインが膨らまないことなどが挙げられる。
誤解を恐れずに書くと、音域の上昇と共に顎のラインを張り、唇の両端は真ん中に寄せる感じとでも言おうか。

次に2について。
高音域はついつい支えのポイントが上の方に上がって来てしまいがちだが、お腹の下の方に支えのポイントが納まってくれていると良い。
人によっては高音域は「低い音を出すようなイメージで吹く」と言う人も居る。
上に上がれば息の圧力は上がるが、お腹以外の筋肉がなるべく「リラックス」出来ていると良い。
私の場合、実際は筋肉の緊張は増しているが感覚的には逆に力を抜くイメージで吹いている。

3について。
高音域を吹く時に「高い」と思うだけで力が入ってしまうことが多い。ついつい構えてしまうのだ。
こう言う場合は自分の筋肉に「高くないよ」と嘘の指令を出すと良い(笑)。冗談抜きに効果あり。これは低い音のイメージで吹くことに繋がる部分がある。
そしてこれが一番大切なことかもしれないが、気持ちを強く持つこと、外れることを恐れないで攻めの気持ちで吹くことが重要だ。
気持ちが守りに入ったり当てに(置きに)行くと意外と外れるものである。
また、跳躍で下から上に上がる場合は下の音の方をしっかり吹き込むのも効果あり。

次に練習方法について述べる。

まずは半音階や音階で下から上に徐々に音域を拡大する方法。
人にもよるがスラーで上がるのが良いと思う。
前述の3つのことに注意しながら徐々に音域を拡大していく。大きく吹き易さが変わるところや音色が変わるところが無いようにしたい。
下から半音ずつ調を上げて行くのも良い。

次にリップスラーで音域を広げる方法。
「音を繋げると」言う事は「息を繋げると」言う事と同義語だと理解し、音と音が滑らかに移り変わること、息の流れが途中で細くなったり途切れたりしないことに注意しながら少しずつ高音域に攻め込んでみよう。
ヤバ!っと思ったら直ぐに撤収して良い(笑)。
連続して練習するとバテるので小分けに練習しよう。


この通りにやったからと言って明日から直ぐに高音域が出るようになるとは間違っても思わないこと。日々の地道なトレーニングが何より大切なのは言うまでもない。



軽く書くつもりが今日も酔っ払っているので文章が長くてくどくなってしまった。

すまん。

「感覚」を「文字」にする時には必ず誤解が発生するので、あまり言葉の細部にこだわらずに読んで欲しい。

大切なことは様々あるが、優先順位の一番が「リラックス」なのは何の分野でも同じだと思う。
楽に吹けている時は間違いなく良い吹き方をしていると思ってくれよ〜。

では頑張って!!


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プロフィール

中村睦郎(nakamura  mutsuo)

Author:中村睦郎(nakamura mutsuo)
【ひとり言・・】

*6月29日に80万アクセスを突破!!感謝!!!

*指導スタッフ募集中!
『我こそは!』と言う若い力を待っています。
まずはコメント欄よりアクセスしてください。

*バレエ音楽「ガイーヌ」等、楽譜に関する質問はこちらをどうぞ!
http://mutuo.blog49.fc2.com/blog-entry-1102.html

*2月18日でアクセス数が70万を超えました!!

*08年のテーマは「新しい出発」です!!

*プロフィール詳細はこちらへ(シエナHPへ)!!
http://sienawind.com/member/profile/eup_mutsuo.html

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